会社の現実を一番知らないのは社長【あなたもそうなってない?】

マーケティング

9割の社長は自分の会社のことをよくわかっていません。

このページを見てくださったあなた(おそらく社長さんでしょう)は

「いやいや、そんなことないよ」と思われたでしょう。

9割の社長は自分の会社のことをよくわかっていないというのは、僕がコンサルをしてきた経験で感じたことです。

会社の事を一番よくわかっているのは確かに社長さんです。

しかし、その社長さんでさえ自分の会社のことを把握しきれていません。

把握しきれていないから

「売り上げを増やすにはどうしたらいいんだろう・・・」

と悩んでしまいます。

嘘みたいな話に聞こえるかもしれませんが、自分の会社をきちんと把握すると売り上げを増やすために何をすればいいのか悩むことがなくなります。

彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず 

-孫子

誰もが一度は聞いた言葉だと思います。

(ちなみに孫子の兵法は武田信玄やナポレオンが愛読した名著です。すぐに読み終わるので興味があればぜひ読んでみてください)

今のビジネス社会でも、彼(顧客)を知り、己(自社)を知れば売上が困ることはありません。

もし会社が伸び悩んでると思うのであれば、このページを参考にしてみてください。

この記事はこんな方におすすめです

  • 売上が伸び悩んでいると感じる方
  • もっと効率よく会社を成長させたい方
  • 色んな改善策を試すのが面倒な方

9割の社長が陥る落とし穴

残念ながら9割、もしくはそれ以上の社長さんは自分の会社を把握しきれていません。

それはなぜかというと、経験と勘に頼って表面的な数字しか見れていないからです。

自分の会社の売上や利益、広告費などの経費を把握していない社長は見たことはありません。(いたら大問題ですが笑)

しかし、それらの数字までしか把握していない社長さんがほとんどでした。

  • 売り上げが悪いから売り上げをよくしよう
  • 利益が出ていないから利益率をよくしよう
  • 経費が掛かりすぎてるからコストカットしよう

表面的な数字しか把握していないから、こんなふわっとした対策しか頭に出てきません。

その結果どうなるかというと、

  • 巷で流行っている集客方法を調べて片っ端から実践してみる
  • 知人の経営者があの方法で売上が増えたと聞いて、自分も真似できないか試してみる
  • 経費を減らせば利益率が上がると思って、効果的でもない節約術に走る

この様なことが起こります。

社長はお医者さんと一緒

例えば病院での診察を考えてみてください。

身体の調子が悪いのでお医者さんに身体を診てもらいます。

お医者さんはいろいろ診察するわけです。

  • 熱があるのかどうか?
  • どこかに痛みはあるか?
  • いつから調子が悪いのか?

他にもさまざまな診断をしたうえで、お医者さんは原因を特定し「ここが悪いのでこういう治療をしましょう」と治療を始めるわけです。

ビジネスも同じです。

会社の調子(売上)が悪いとなったら治療(改善)をしなければいけません。

それにはまず診察が必要ですが、それを社長自身でやる必要があります。。

とりあえず売上が悪いから片っ端から、思い当たる改善策を行き当たりばったりでやっても上手くいきません。

例え上手くいっても多大な時間と労力を無駄にします。

自分の体の調子が悪い時ドラッグストアの薬を片っ端から試してみようとは思いませんよね?

ですがビジネスのことになると、これと同じようなことがまかり通ります。

片っ端から改善策を試して当たらなければ次の施策。

当たっても原因が分かってないから、別の不調が出ればまた0からいろんなことを試し始めます。

改善策のためし過ぎで時間も労力も資金も減っていく…

多くの社長さんは平気でこういうことをします。

会社の売上が悪い時に真っ先すべきことは改善策ではありません。

売上の足を引っ張っている部分を特定するための診断です。

悪い所が分かれば、やるべき事も自然と決まります。

やるべき事が決まると不安もなくなります。

なぜなら不安は何をやればいいかわからないから起こるものだからです。

そしてやることが決まればリソースをそこに注ぎ込めばいいので、自然と時間と労力の節約にもなります。

ですからまずは会社の数字を事細かに調べましょう。

そうすれば活路は見えてきます。

どの数字を見ればいいのか

正直どの数字をどのように見るかをここで説明するのはかなり難しいです。

なぜならどんなビジネスかによって重視する要素が違うから。

今これを見ているあなたがどんなビジネスをしているかわからないので、大抵のビジネスでできるであろう数字の見方を書いていきます。

売上・利益

売上と利益を把握していない社長さんはいないでしょう。

しかし、多くの人はそこから数字を深堀りすることが少ないように思います。

もし売り上げをもっと深掘りするなら

  • どの商品がそれぞれ売り上げの何%を占めているのか
  • 一回当たりの購入単価の平均はどんなか
  • どの程度の頻度で買われているのか

などなどいろいろあります。

どの商品が売上に対してどの程度占めているのかなんて、それぞれの商品の売り上げを見ればわかります。

一回当たりの購入単価は月の売上を月の購入回数で割れば出ます。

多少めんどくさいですが、数字さえ分かってれば割り出せるものはとても多いです。

利益も同じようなことをすれば、細かくいろいろ把握することができます。

売上、利益は会社の原動力です。

ここの数字をいろんな角度から見られれば、新たな発見から飛躍へのヒントが見つかります。

広告費

広告費も把握していない方はいないでしょう。

しかし、その広告費がどれだけ役に立っているか数字化できていますか?

  • どの広告からどの程度の来客があったか。
  • 新規のお客さんを一人獲得するのにどれだけの広告費がかかっているのか

複数の広告を出しているなら、どの広告を見てお客さんが来ているのか把握しなくてはいけません。

もし把握するシステムを作ってないなら作るべきですし、そもそもどう頑張っても把握できない仕組みの広告は出すべきではありません。

その広告を見てお客さんが来たという結果が伴わないとただ自己満足に終わります。

そして把握できたなら一体いくらかかったのかも調べるべきです。

これは新規のお客さんがどれだけいたか分かれば、すぐに割り出せます。

月の広告費÷新規客数で出てきます。

例えばAとB二つの広告に毎月それぞれ20万かけていたとしましょう。

Aで獲得した新規のお客さんが5人、Bで獲得した新規のお客さんが4人。

この場合

  • Aの広告の新規のお客さんの獲得単価は20万÷5=4万
  • Bの広告の新規のお客さんの獲得単価は20万÷4=5万

この数字で分かるのはAの広告は広告費用が4万円増える毎に新しいお客さんが一人増えます。

Bの広告は5万円増える毎にお客さんが一人増えます。

かなりの単純計算ですが、Aの方に広告費を集めればよりお客さんが集まってくるのが分かりますよね。

どの広告からお客さんが来たかわかるだけで、このように広告費を効率よく使う事が可能です。

まとめ

今回は売上、利益、広告費についての細かい数字の見方を書きましたが、こんなのは初歩にすぎません。(反響が良ければ他の調べ方もどこかで出そうと負います。)

数字を細かく調べればもっと新しい発見がありますし、他にも割り出すべき数字はたくさんあります。

しかし、行動ありきで会社のどこが悪いか調べることを飛ばしている人が多いのも事実。

それを痛感したのでこの記事を書きました。

たしかに真っ先に行動するのは悪い事ではありません。

でも、調べるのが面倒だからとずっと行動ばかりしていては多くは徒労に終わります。

先に会社のどこがどう悪いのかちゃんと把握しておけば、今まで以下の労力で今まで以上の成果を手に入れられるんです。

もしあなたが自分の会社の弱点をきちんと把握していないなら、会社の伸びしろはまだまだたくさんあるという事。

まず自分の会社の売上や利益に大きなインパクトを与えている数字を見つけましょう。

それが見つかればやるべきことが自然と整理されて何をすべきか悩んだり、そこらへんの成功体験に惑わされなくなります。

ぜひあなたは9割の社長さんがやらない事を実践して、もっと楽に売上を伸ばしてくださいね。

P.S. 会社の数字を割り出すときはExcelなどでグラフも同時に作るのが効果的です。数字は直感で把握しにくいですが、グラフは見ただけで把握できるのでとてもおススメです。