理想の生活を夢見て、勇気を振り絞って起業をする。
死ぬほど働いて満足に生活できるようにはなった。
でも、起業前に思い描いていた理想の生活とは程遠い…
多くの社長さんがぶち当たる現実でしょう。
収入面では確かに満足いくかもしれない。
でも仕事に追われ、時間に忙殺され、思い描いていた優雅な生活とはかけ離れる。
その理由には大きな勘違いがあるからなのです。
まずその勘違いを知り、正すところから本当に欲しい休日と年収を手に入れられます。
この記事はこんな方におすすめです
- 今以上に休日が欲しい方
- 大きな年収目標のある方
社長の大きな勘違い
社長の大きな勘違いを証明するために、まずは一般的な社長の年収目標の立て方を見てみましょう
今回はいつもより数字と計算が少し多く出てきます。しっかりついてきてくださいね。
わかりやすく年収1000万円を目標にしたとします。
これを出勤日数で割ります。
計算を楽にするために年間休日115日が希望の休日数とします。(一般的なサラリーマンの年間休日が120日です。)
365-115=250日 これが一年の出勤日数です。
250日で1000万円稼がないといけないわけだから1日40000円の収入が必要です。
これを労働時間8時間で割ると一時間5000円。
つまり1時間当たり5000円相当の仕事をすれば見事に年収1千万円!
残念ながらこれは大きな勘違いです。
現実はこれよりもっと厳しい。
一見この計算方法は正しいように思えます。
ですがこの計算方法は間違っています。
なぜなら社長と社員で労働時間の概念が違うからです。
社長と社員の労働時間の違いとは
サラリーマン時代のことを思い出してみてください。
一日8時間ほどの労働時間でそれを月曜日から金曜日まで続ける。
週40時間を4回すれば月収が決まります。(あくまで一般的な話ですが)
つまりサラリーマンは収入=労働成果×労働時間の多さになります。
ですが社長は違います。
社長はどれだけ働こうがそれが利益につながらなければ収入にはなりません。
起業当初なんて朝から晩まで働いたのに、全然収入なんてなかった。
これが社長の労働時間の現実です。
社長は労働時間で収入を考えてはいけません。
そこで出てくるのが「利益時間」と呼ばれるものです。
社長は労働時間のすべてを利益が出る仕事に費やせるわけではありません。
メールのチェック、事務処理、顧客対応などなど。
どれも必要ですが利益を生む仕事ではありません。
利益を生む利益時間の多さで収入を計らなければいけないのです。
ですが、1日に一体どれくらいの時間を社長は利益時間に回せるのでしょうか?
アメリカの有名なビジネス雑誌、フォーチュンが出したある調査によると
アメリカの上位売り上げトップ500の企業のCEOの生産的な時間は1日当たり約30分程度である。
こんな調査結果が出たそうです。
それほどまでに社長が利益を生み出すことに使える時間は少ないのです。
1日30分はさすがに言いすぎだとしても、一般的な社長なら2時間か3時間くらいが妥当なところでしょう。
もし1日の利益時間が2時間で、労働時間は8時間だとしたら労働時間の25%しか利益につながってないという事になります。
社長が自分の欲しいだけの休日と年収を手にするための方程式
ここまでで一番最初の式がどれだけおかしいかわかってもらえたと思います。
最初の式には利益時間という要素がなかったのです。
ではここからは欲しいだけの休日と年収を手にするための方程式を書いていきます。
分かりやすいように途中までは先ほどと同じにします。
希望年収1千万円
出勤日数250日
計算すると1日に必要な収入は40000円
さて問題はここからです。
1日に利益の出る時間が2時間だけだったとしましょう。
この場合1日の収入(40000)を1日の利益時間(2時間)で割ります。
40000÷2=20000
はい、出ました。
年収一千万を目標に出勤日数250日、労働時間8時間、利益時間2時間だった場合、一時間に生み出さなければいけない収入は20000円です。
なかなか厳しい数字ですね。
最初の式と比べて必要な時給が4倍に跳ね上がりました。
これは利益時間(2時間)に対して労働時間(8時間)が4倍だったからです。
これがもし利益時間が1時間なら4万円、4時間なら10000が必要時給になります。
この式で一番必要なのは1日にどれだけ利益を生み出す時間を作れているかです。
他の数字(目標年収、希望出勤日数、希望労働時間)は理想の数字を入れれば問題ありません。
しかし、1日に自分がどれだけ利益を生み出す時間を作れているかは実際に計ってみなければわかりません。
これには1週間という目安で本当に利益を生み出せているなと思える時間を計測してみてください。
それさえ分かればあなたが欲しいだけの休日と年収を出すための方程式は作れます。
希望出勤日数を200日に変えれば
1000(希望年収)÷200(希望出勤日数)÷2(利益時間)=2.5万=25000円の時給が必要です。
希望年収3000万円なら
3000÷250÷2=6 6万円の時給が必要です。
個々の数字を変えればあなたが本当に出さなければいけない時給が出てきます。
自分の時給を意識する
希望の年収と休日を決めてあなたが必要な時給が出たらあとはそれを意識するだけです。
この仕事は本当に自分が目指すべき時給を満たす仕事なのか?
常にそれを考えて仕事をする必要が出てきます。
必要時給が20000円だった場合、30分で10000円の仕事をしなければいけません。
自分に必要な時給が分かっていれば、モチベーションも沸きます。
あやふやな目標だとガムシャラに働いただけで満足して終わるだけになりかねません。
必要な時給が出たら、あとは個々の仕事に対して当てはめていきます。
「これは自分の時給に見合った仕事なのか?」
見合わない場合それは他の誰かに任せなければいけません。
すぐに任せることはできなくても、最終的に任せるようになれなければ希望の年収は達成できません。
まとめ
今回の要点は
- 社長は社員と違って働いた分だけお金がもらえるわけではない
- 社長が使える時間は自分で思っているほど多くはない
社長のやるべき仕事はとても多いです。
だからこそ正しく取捨選択をしなければ、仕事に忙殺されただけで何の成果も出せないこともありえます。
でも、何を基準に仕事を取捨選択すればいいかわからないのも当然です。
今回の利益時間を使った理想の時給の出し方があなたの社長生活を変えてくれれば幸いです。