安さをウリにした社長の末路

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商品をライバル達より安く売るのは、手っ取り早く買ってもらうためにイチバン楽な方法です。

しかし、会社はそれで本当にきちんと成長するのでしょうか?

多くの会社が安さをウリに販売してるにもかかわらず、毎月ギリギリの経営をしています。

僕は基本的には安さをウリにするのはオススメしていません。

下の記事でもそれは説明しています。

安売りはやめた方がいいですよと言葉で言うのは簡単です。

しかし実際安売りをしてどうなるかが分からなければ、なかなかやめるのは難しいと思います。

今回なぜこの記事を書いたかというと物価の影響です。

安さをウリにするとどうなるかというのが円安の物価上昇の影響で説明しやすかったので記事にしました。

今物価上昇で苦しんでいる方、今回は大丈夫だけど次はどうなるかわからないという方は見ていただきたいと思います。

この記事はこのような方におすすめです。

  • 安さをウリにしているけれど、現状のやり方を変えたい方
  • 円安の影響で経営が苦しくなった方

※もしこれを見ているあなたが安さをウリにビジネスをしている場合、不快な内容が含まれるかもしれませんのでご注意ください。

なぜ安さをウリにするとダメなのか

そもそもなぜ安さをセールスポイントにするとダメなのでしょうか?

一言で結論を言ってしまえば想定外の事態に弱くなるからです。

今の物価上昇の原因は、もとはと言えばロシアのウクライナ侵攻です。

これが始まったぐらいから円安は進んでいます。

普通に日本に住んでたら全く関係ない国であろうロシアが戦争し始めたから日本で円安が進んだ。

そして円安が進んだせいで、いろいろなものの物価が上がり多くのビジネスで原材料費が上がる。

原材料費が上がったら、利益を確保するために値上げをしなければいけません。

しかし安さをウリにしていたら原材料費高騰を価格に転嫁できない、もしくは価格転嫁を最小にしなければいけません。

そしたら利益は減るに決まっています。

特にギリギリで踏みとどまっている会社にはとても痛い打撃です。

どこかの国が戦争を始めたという自分に全く関係のない理由で会社の利益が減るんです。

とても怖くないですか?

今回の原因は戦争でしたがそうでなかったとしてもなにかの拍子で、原材料費が上がってしまった、仕入れが難しくなったなどなど普通に起こりえます。

コロナ禍にしたってそうです。

何も悪い事をしていないのに多くの会社が倒産したり、経営状態が悪化しました。

コロナ禍に関しては影響を受けなかった業種の方が少ないので何とも言えませんが、安さをウリにしていなければ倒産しなかった可能性は十分考えられます。

だって高値で販売して利益率を高くしていれば、その利益を使って倒産するまでに様々な対策が打てたはずなんです。

安さを売りにしていた場合、施策に回せるお金が少ないのでそれは難しいです。

自分は全く悪い事をしていないのになぜか会社が傾いてしまった。

そんな恐ろしい事が安さをウリにしていると起こりえるのです。

安売りがあなたとお客さんを不幸にする

「お客様第一でやっているから、うちは値上げはしない。」

この様なことを言う社長さんもいらっしゃいます。

その心掛けは素晴らしいと思います。

しかし、本当にそれがお客様の為になるかは別です。

製品のコストが上がっても極力値上げはしない。

そうなれば利益率を下げるしかありません。

なら会社の経営状態は悪化しますよね。

それだけならまだいいです。

会社自体が取り返しのつかない所まで傾いてしまったら?

会社はつぶれてしまいます。

そしたらもうその会社の商品やサービスは買えないわけです。

それは本当にお客様の為でしょうか?

本当にいい商品であるならば販売されないのは、お客様にとって損失です。

そうなるくらいならお客様も多少値上げしてでも販売を継続してほしいと思うはずです。

もしお客さんが「あの会社潰れたんだ。まぁ、他に似たような商品売ってるところいっぱいあるしどうでもいいか。」

こう思われてしまうようであれば、商品のコンセプトやビジネスモデル自体が間違っています。

会社が潰れて悲しまれるくらいの商品を売っているのであれば、値上げをしてでも商品を売り続けるべきです。

その価値があればお客さんは喜んで料金を払ってくれます。

そもそも商品やサービスの原価が上がって、品質を今まで通り維持をするというのが無理な話。

会社の利益が減っているのに、品質を維持しようとしてもかならずどこかに歪みが出ます。

品質を維持するにはやはりどうしても利益が必要です。

値上げすることは悪ではありません。

むしろ品質を維持するための義務なのです。

まとめ

一般的には、より安く売るのは当たり前、値上げは悪いことだから極力しない。

この様な考え方が多くの事業主、経営者に浸透しています。

このせいで本来得られるべき利益を得られなかったり、ましてや会社の経営が悪化してしまう社長さんが多いです。

最安値は正義ではありません。値上げは悪ではありません。

なので本当にあなたがいい商品を売っているのであれば、安心して値上げしてください。

それができれば会社の経営が上向いて、より良い商品だって作ることが可能です。

今回は物価上昇しても値上げができず、苦しんでいる社長さんに向けて役に立つことはないか考えて書いた記事です。

値上げは勇気のいる決断です。

しかし、その勇気ある決断を超えた人には楽園が待っています。

多くの社長が値上げをできず悩んでいます。

この記事を見てくれたあなたはそんな悩みから解放されてくださいね。