ビジネスで会社を大きくするために必要な数字は売上?利益?利益率?月間の来客数?新規顧客獲得数?
会社を成長させるために必要な数字は様々ありますが、大事な数字なのにほとんどの社長が把握していない数字が存在します。
私は正直社長がこの数字を知らないのは売上を把握していないぐらいに重要な数字だと思ってます。
ほとんどの社長が把握してない大事な数字:新規顧客獲得コスト
ビジネスを大きくするのにとても重要なのにほとんどの社長が把握していない数字。
それは新しいお客さん一人を獲得するために必要な広告の費用です。
私はこれを新規顧客獲得コストと呼んでいます。
なぜこの数字を知ることが大事なのか。
それは広告を出せば儲かるかどうかが分かるからです。
多くの小さな会社の社長さんは、広告を出しっぱなしにして祈るようにお客さんが来るのを待ちます。
しかし、それではギャンブルのような経営は終わりません。
今月はお客さんは来たけど、来月はどうなるかわからない。
毎月毎月そんな不安の無限ループに陥ってしまう。
僕も昔はこんな感じでした。
しかし、新規顧客獲得コストが分かれば、出せば儲かる広告、出しても損するだけの広告がわかります。
それが分かれば出して損するだけの広告はやめようとなるわけです。
小さな会社に無駄に使える広告費は存在しません。
いつもカツカツのキャッシュから無理矢理でも広告費を捻出する。
でも新規顧客獲得コストが分かれば無駄な広告がわかります。
それを切り捨てれば広告費が浮く。
その浮いたお金を儲かる広告に使うもよし、他のところに投資するもよし。
だからこそあなたがもし新規顧客獲得コストを知らないのであれば、今すぐ把握すべきなのです。
新規顧客獲得コストの出し方
例えばあなたがポスティングをしたとして、それを見て来店したお客さんの人数を記録します。
10万の費用で20人が来店してくれました。
特定の広告の費用÷その広告を見て来店した人数=新規顧客獲得コストなのでそれに当てはめると
100,000÷20=5,000
1人の新しいお客さんを獲得するのに5,000円がかかることが分かります。
この数字が分かることが重要です。
あなたの商品の単価が5千円以上であれば、広告を出した意味はあったと言えます。(説明なので利益は度外視していますが)
逆に商品単価が5千円以下であればこのポスティングは赤字という事もわかります。
新規顧客獲得コストが分からなければ広告が当たりかはずれかわからず、ギャンブル頼みの広告になってしまう。
これが新規顧客獲得コストを知る重要な意味となります。
オンラインショップを運営していて、WEB広告を出している場合はこの数字は出しやすいです。
WEB広告は全ての数字が記録されるので、どれくらいの広告費用で何人来たかがすぐにわかります。
しかし、実店舗などになると途端にこの数字を出すのはめんどくさくなります。
広告を見てきたのかどうかとか、広告を見てきた人数の把握などやらなければいけないことがたくさん。
だから実店舗を運営している社長さんは意外とこの数字を把握されていない方が多いです。
しかし、この数字を知らないとギャンブル頼みの広告になってしまう事は、あなたもわかってくれましたよね。
新規顧客獲得コストを知るには
上にすでに書きましたが、新規顧客獲得コストを導き出すには
特定の広告の費用÷その広告を見て来店した人数=新規顧客獲得コスト
これは広告ごとに出さなければいけません。
計算がめんどうなので、その月の広告費÷その月の来店人数としたいところですが、こうしてしまうと全ての計算が狂って来ます。
広告と言ってもポスティング、街頭看板、WEB広告、タウン誌など様々な形で複数広告を出してる方が多数だと思います。
ですがそれらをひっくるめてしまうと、それぞれがうまくいってるのかどうかわからなくなってしまう事。
1ヶ月の来店数だと常連客もカウントするため、ここも計算が狂う原因になってしまう事。
ですので計算に使う数字は
特定の広告の費用÷その広告を見て来店した人数=新規顧客獲得コスト
じゃあ特定の広告の効果を知るにはどうすれば良いのか。
これは広告ごとに割引キャンペーンをつけて判別するしかありません。
例えばチラシAを見て来店されたかどうか調べるにはチラシを持って来てもらう、もしくはチラシを見たと言っていただいたら割引します。
このようにどの広告を見たかで特定します。
正直めんどくさい。
でもだからこそ大勢の経営者さんはこんなことやってません。
周りがやってないことだから、やればみんなを出し抜ける。
小さな会社は大企業と違って、もったいなく垂れ流せる広告費なんて存在しません。
広告で流れ出るお金は、会社から血が流れ出てるのと一緒。
この事実は記事を見てるあなたは分かってくれると思います。
だからうまくいった広告は続けて、うまくいかない広告は切り捨てる。
そのためには広告がうまくいったかどうかの物差しが必要。
そのための新規顧客獲得コストです。
まとめ
個人事業や中小企業に無駄に使える広告費は存在しません。
だから成果の出ない広告は切り捨てるべきです。
そして浮いたお金を他の意味のあることに使う。
コレがあなたがすべきことです。
もしあなたが自社の広告の新規顧客獲得コストを知らないという場合は、すぐにでもどの広告がいくらでお客さんを獲得しているのか知るべきです。
コレが分かればギャンブルのような広告を打たなくて済む。
ぜひ今回の内容活用してくださいね。